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2012年1月13日 (金)

ベトナム Dong Ha から Ha Noi のローカルバス

人生で最大の失敗をやらかしてしまい、これ以上ない苦痛を味わってしまった。


ラオスからの国際バスはベトナムの山岳地帯を下って東海岸に出たところで、アジアハイウエイ1号を南に向かいフエを目指す。自分はハノイ、南寧経由で広州に帰る予定だったので、南下せずに何も無い Dong Ha の街でバスを降りた。

あいにく雨が降っており、道路は泥だらけだが、北に向かうハノイ行きのバスは頻繁に通るようだ。学生風の女の子にハノイ行きのバスがそこで捕まえられるかと聞いたら、手伝ってくれると言う。これまで英語が全く通じなかったのでこれ幸いと、彼女にまかせることにした。

しばらくして、フロントシールドにハノイと書いたバスがやって来たので、その女の子にハノイまで行くかどうか確認してもらった。彼女の礼を言いバスに飛び乗ったが、!!!


例に漏れず韓国の中古のバスで、暗い車内に入った瞬間にニョクマムを思わせる匂い。それにも増して、どこに座ればいいんだ、というような満員状態。座席は通路を挟んで3席と2席という構成だが当然満席で、通路には穀物の袋やら客の鞄やら置いてあり、通路にも居られそうにない。

運転手の助手と言うか車掌らしき者に、後ろのスペースに行けと言われる。最後尾の6人掛けの席の前に、2.2m x 1.5m くらいのスペースがあり、既にオイルサーディーンよりヒドイ状態。この狭いスペースに12人くらい居る。無理やりスペースを作り、体操座りでそこに収まる。


写真はこれしかない

Img_3980


バスに乗車したのは午後 5時半くらいだったか。既に暗くなっていた。車掌にハノイまで行くと告げるが全く英語が通じないので札を見せたら、10万ドン札を3枚よこせという。日本円で 1100円くらい、距離はベトナムの真ん中から北のハノイまでだがら長距離だけど、この国の物価から言ってボラれていると思う。ハノイまでどれくらい時間がかかるのか聞くにも、英語通じず。

ほんとに全く身動きできないし、ただでさえ股関節周りが硬いので、30分もしないうちに臀筋その他が固まってくる。少なくともハノイまでは朝までかかるだろう。そのバスの後ろのスペースの状態は、両側の窓際に3人ずつ、真ん中に人が重なり合って6人くらいゴザの上に寝ていると言った感じで、昔日本によく漂流してた難民船もさもありなん、と言う状態であった。

しかし、彼らはこのような状態に文句を言う訳でもなく、ひたすら現実を受け入れ惰眠を貪っていた。二つの大国相手に戦争をして勝った国民は違うな、と思う。

民度も当然低く、喫煙、痰吐き、屁こきは当たり前である。こっちが日本人だと分かると、言葉が分からないとはいえ、いろいろからかってくるので、全く気分が悪い。


囚われの身になったような気分だった。なぜか移動の SIM ではデータ通信のローミングができなかったのだが、GPS 機能は死んでいないようで、ときどき電池が無くなりかけの iPhone を起動して、以前に見てキャッシュに残っていたベトナム辺りの解像度の浅い地図の上にカーソルを表示させて現在位置を確かめるも、ベトナムのインフラの悪さからバスの速度は牛の歩み。身体的苦痛、周りの客からの苦痛、目的地にいつ着くか分からない不安に苛まれ、唯一の希望は自分の周りの人が一人でも降りてくれるのを願うのみ。

夜が更けても寝るに寝られないし、今後の人生どのような身体的苦痛があっても耐えきれるように、今は最悪の最悪を体験させてもらっている、と考えるほか無い。いい歳してこんなことすべきでなかった、フエまで南下して外人向けのツアーバスか寝台バスに乗るべきだった、という自責の念も襲ってくる。

6時間ほど体育座りの拷問を経験したあと、2、3人降りたため他の乗客が自分に最後列の6人がけの椅子に座れと言う。この頃になると、彼らからタバコは吸うかと差し出されるようになっていた。自分は吸わないので、広東語で「没食」とか「唔食」と言ったら、一発で通じた。知識としてベトナムでは100年かそこら前までは漢字を使っていたし、広東語と共通の語彙のあるのも知っていたので、それからは、少しでもヒットすれば良いと思い、ベトナム人相手に広東語で応対していた。で、座れたと言っても、足下に6、7人転がっているので足は動かせず、つま先で接地なのだが、前の6時間に比べれば極楽であろう。


アジアハイウェイ1号という名前から部外者が想像するインドシナの国々が結ばれて物流が動き出す的な考えは全く妄想で、ラオスほどでは無いにしてもこれだけ舗装が酷い国もなかなかない。土地柄海に向かってたくさん河川が流れ込んでいるようで、橋をたくさん渡るのだが、みんなガタガタ。韓国の中古バスも相当使い古されサスペンションは無きに等しく、橋の端の道路の段差では強力な突き上げがくる。

途中何度も停まって貨物を載せたり降ろしたりするのもノロノロの原因だった。ラオスからの国際バスでも書いたけど、バスの本来の荷物スペースには客の荷物を置かせず、そこには別に貨物輸送でもうけるための貨物が入っていた。ある街では発泡スチロールに入った鮮魚を積み込み、ハノイから数十キロ離れてると思われる街で再び荷下ろしをしていた。このたびに30分ほど停車するので、身体的苦痛・疲労もあり、そんなもん止めてホント前に進んで欲しかった。ま、ローカルバスを引いてしまった私が悪いのであるが。。。


12時間くらい乗った朝の6時くらいには、GPS によるとハノイから数十キロ手間まで来ているようだった。しかし、このバスはハノイには行かないと言われ、途中、バスに荷物を運ばせる事務所のようなところで降ろされ、10分ほど待たされた後、他のハノイ行きのバスにのせられた。

結果、8時ごろハノイのバスターミナルに到着。14時間の夜行ローカルバスに耐え抜いたが、なんの充実感もなかった。とにかくこの国を早く離れるため、南寧に行けるバスを探すことにした。

つづく


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